『おひとり様、おふたり様の生前の準備』
Aさん
最近「終活」という言葉をよく耳にしますが、独身の自分でも終活は必要でしょうか?また、子供を持たない夫婦の場合はどうでしょうか?
たかこサン
独身の方(いわゆる「おひとり様」)や、お子さんを持たない夫婦(いわゆる「おふたり様」)にとっても、終活はとても大切です。特におひとり様の場合、万が一のときに誰が自分のことを見守り、財産の管理や整理をしてくれるのかが不明確なことが多いのです。
まずは、身の回りの不要なものを整理する「断捨離」から始めると良いでしょう。おひとり様の場合、ご自身が亡くなった後に遺品整理をしてくれる方がいないことも考えられますので、今のうちに必要なものだけに絞っておくことで、ご親族やご友人にかかる負担を軽減することができます。
また、整理整頓された環境での生活は、老後の自立にもつながります。特におひとり様ですと、将来的に誰が自分の身の回りことをしてくれるのかという不安を抱えることが多いと思いますので、少しずつ整理を進めることで、その不安を軽減することができます。ご自身が亡くなった後、遺品整理がスムーズに行えるようにしておくことも大切です。
Aさん
なるほど、それは重要ですね。お金の整理も必要ですか?
たかこサン
はい、お金の整理も非常に重要です。複数の銀行口座に分散している資産をまとめ、リスト化しておくと良いでしょう。また、年金や保険についても、老後にどのように活用するかを考えておくことが必要です。頼れる方が少ない分、自分の将来に備えて財産をしっかり管理することが、安心感に繋がります。特に老後の生活費や医療費の備えは欠かせません。さらに、もし自分が介護を必要とする場合にどう対応するかを、今から考えておくことも大切です。
Aさん
遺言書も必要ですか?
たかこサン
はい、遺言書はおひとり様にとっても非常に重要です。遺言書がなければ、相続人同士の話し合いが必要となり、場合によっては財産が国庫に入ってしまうこともあります。自分の意志をしっかりと反映するために、遺言書を作成しておくと安心ですね。
おふたり様の場合も、遺言書がないと、配偶者以外の親族が相続の権利を主張する可能性があります。遺言書を作成して、お互いに財産を確実に引き継げるようにしておくことが大切です。公正証書遺言にしておけば、法的にも強固で安心ですよ。
また、夫婦で財産やお互いの希望を共有し、どちらかが先に亡くなったときにどうするかを話し合っておくことも重要です。お互いに決めておくことで、将来への不安を減らし、安心して老後を迎えることができるでしょう。
このようにおひとり様もおふたり様も、専門家と相談しながら、自分に合った方法で終活を進めていくことが穏やかな生活を送るための第一歩になります。