ご生前の財産管理から死後の事務手続きまでをサポートさせて頂いた事例
相談者:80代男性
財産:預貯金5,000万円
その他財産1,000万円
相談内容
ご相談者様はご親族とは疎遠で身近に頼れる方がおらず、今後入院が必要になったり、施設への入所を検討したりする場合の財産の管理についてご不安に思われてご相談に来られました。
また、ご自身が亡くなった後の事務手続きについて、疎遠のご親族に迷惑がかからないよう、お元気なうちに準備できることはすべてしておきたいということでした。
弊社が代行した手続き・解決内容
ご生前の財産管理から死後のお手続きまでをまとめてお任せいただけるよう、4つの手続きをご提案しました。
①委任契約の締結…ご生前の財産管理、病院の入退院や施設の入退所等の事務手続きなど、ご相談者様と弊社との間で決めた事務について、弊社がご相談者様の代理人となりサポートすることを内容とした契約を締結しました。
②任意後見契約の締結…ご相談者様が認知症になられた場合には、弊社を後見人とする旨の契約を締結しました。この契約があることで、ご相談者様が認知症になられた場合、弊社がご相談者様の後見人となり、家庭裁判所が選任する任意後見監督人の監督の下、財産管理や事務手続きを行うことができます。
③死後事務委任契約の締結…ご自身がお亡くなりになった後の手続きをどのように進めてほしいかについてご相談者様のご意向をお伺いし、ご相談者様と弊社との間で、ご意向どおりに死後のお手続きを進めることを内容とした契約を締結しました。
④遺言書の作成…ご相談者様がお亡くなりになった後、遺された財産をどのようにしたいかご意向をお伺いし、疎遠のご親族の協力なしでご意向どおりに財産を引き継ぐことができるよう、遺言内容に関する助言はもちろん、遺言の執行も弊社にお任せいただきました。
ご生前の事務手続き
ご相談者様の入院にあたり、病院での手続きや支払い等は弊社が行いました。また、ご生活費以外の財産や重要書類をご自宅に置いておくのは不安だということで、貴重品や重要書類をまとめて弊社でお預かりさせて頂きました。
月に1回程度ご訪問して財産管理の状況をご報告し、ご相談者様の健康状態の変化や困っている事等をお聞きしながら、日用品の購入や行政への申請手続き等様々な事務を行いました。
相続開始後の事務手続き
ご相談者様がお亡くなりになった後、死後事務委任契約で定めた通りの内容で、以下の事務手続きを行いました。
① 葬儀、埋葬、永代供養に関する手続き
② ご親族や関係者への訃報連絡
③ 市役所
④ 病院や施設の退院・退居手続き
⑤ ご生前の未払債務の精算
また、「遺された財産については、換金できるものは現金化して特定の団体に寄附してほしい」という内容の遺言書に従って、弊社が遺言執行者としてご相談者様のご意向のとおりに財産を引き継ぎました。
結果
ご相談者様からは、財産管理や煩雑な事務手続き等をお任せいただいたことで、特にお身体が不自由になられてからは、相談やお願いをする先があってとても助かったとのお言葉を頂きました。また、お元気なうちにご自身の死後のことまでしっかりと決めることができ、大変安心しておられました。
お亡くなりになった後は、弊社が責任をもってご意向どおりに手続きを完了したことで、ご相談者様にはご安心いただけたのではないかと思います。