『終活に関する意識調査』
Aさん
そろそろ自分の終活を始める必要があると考えていますが、世の中の方々は、終活を進めているのでしょうか。
たかこサン
終活に関する意識に関して、興味深い調査結果がありますので、今回はそちらをご紹介したいと思います。
■終活が必要だと思うか
「終活は必要だと思う」人は全体の76.8%でしたが、「終活をすでに始めている」人は全体の39.2%でした。
多くの方が終活は必要だと考えている一方、半数近くの方はまだ取り掛かっていないことが分かります。
■すでにやり終えた終活
上位から、「お墓の準備」27.7%、「加入保険の整理・見直し」23.9%、「健康習慣の開始・見直し」21.6%、「投資信託、株式投資など資産運用を始める」20.3%、「家具や家の中の荷物整理・処分」19.5%、「金融口座・金融商品の整理」17.7%、「衣服やアクセサリーなど身に着けるものの整理・処分」17.2%、「アルバムや手紙等思い出の整理・処分」15.8%、「エンディングノートの記入」12.9%、「終のすみかとして、自宅をリフォーム」12.6%の結果となりました。
■必要だと思う終活
「家具や家の中の荷物整理・処分」(32.3%)、「金融口座・金融商品の整理」(30.0%)、「衣服やアクセサリーなど身に着けるものの整理・処分」(24.0%)が上位となりました。
■何を遺したいか
半数以上が「遺すものがない」「遺すつもりがない」と回答し、「モノ」「コト」より「おカネ」を遺したい人の割合が多く、全体の4割弱に及びました。
遺したいモノ、コトでは、金目のもの、思い出、生きた証が目立ち、男女差では、男性は妻へ、女性は子供や孫へ感謝の気持ちを遺したいという方が多かったです。
■お葬式・お墓
「家族葬」と回答した割合は50.2%、次いで「お葬式はしない」と回答した割合は24.9%で、「一般葬」は女性(3.5%)より、男性(7.6%)が倍以上の割合となりました。
お墓の形式として、4割弱が「まだ形式を決めていない」と回答。また「一般的な墓」を選ぶ人が29.2%でした。
女性は、男性と比較して「海洋葬・山葬(散骨)」や「樹木葬(樹木の周辺に納骨)」と回答した割合が高かったです。
ここまで見てきたように、「終活」と一口に言っても、お墓の準備、財産の整理などその内容は多岐に渡ります。
エンディングノートの記入を行うと終活の全体像を把握することにつながりますので、どこから手を付けてよいか分からない場合には、エンディングノートの記入から始めてみることをお勧めします。
出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」
50~79歳の男女2,000名を対象に「終活に関する意識調査」をWEBアンケート