相続人の中に認知症の方がいる相続税申告手続きをサポートした事例
被相続人:相談者のお父様
相続人:妻、長男(相談者)
相続財産:不動産 約3,000万円
預貯金 約2,000万円
相談内容
ご相談者様のお父様がお亡くなりになり、遺言書は遺されておらず、お母様は認知症のため施設に入所されているという状況で、どの手続きから進めて良いか分からないということでご相談に来られました。
弊社が代行した手続き・解決内容
①お母様の成年後見人選任
ご相続手続を進めるために、まずは認知症のお母様に成年後見人を就ける必要があったため、成年後見制度の内容や必要性、以下のような利用する際の留意点をご説明した上で、相談者様の奥様を成年後見人候補者として管轄の家庭裁判所へ成年後見開始申立てを行いました。
・ご本人の利益を最優先に考える制度(本人の保護が目的)
・一度開始するとご本人が回復もしくは死亡するまでずっと続く
・家庭裁判所の判断で候補者以外の人物が後見人として選ばれることもある
・後見人等には「できること・できないこと」がある
②遺産分割サポート・相続税申告
成年後見人としてご相談者様の奥様が選ばれた後、お母様の財産状況や収支等も考慮しながら遺産分割案をご提案させていただきました。
ご相談者様とお母様の後見人との遺産分割協議はスムーズに成立し、申告期限までに相続税の申告書を提出することができました。
③相続財産の承継手続き
ご相談者様は平日なかなかお時間が取れない方であったため、不動産の名義変更手続きはもちろん、預貯金等の解約・承継手続きも弊社でサポートさせていただきました。
結果
成年後見人選任から遺産分割に関するアドバイス、相続税申告、相続財産の承継まで1つの窓口でまとめてサポートさせていただいたことで、ご相談者様には、お父様のご相続手続きがスムーズに進み、さらに今後のお母様の財産管理についても相談をすることができて、とても安心できたとのお言葉を頂きました。