相続税の税法改正について
Cさん:「平成25年度の税制改正により、相続税が増税されると聞きました。」
たかこサン:「はい。平成27年1月1日以後の相続について、相続税の基礎控除が引き下げられます。具体的には、現行:5000万円+(1000万円×法定相続人の数)である基礎控除額が、改正後:3000万円+(600万円×法定相続人の数)となり、6割に縮小されることになります。」
Cさん:「基礎控除額が縮小すると相続税がかかる人が増えそうですね。」
たかこサン:「そうですね。現在、相続税の申告割合は4%(100人亡くなって4人)程度となっていますが、この改正により、6%程度に上昇すると言われており、課税対象者が大幅に増える見込みです。」
Cさん:「「私にも影響があるのでしょうか・・。新たに課税対象者になってしまう例を知りたいです。」
たかこサン:「では、法定相続人が妻と子2人、遺産が6000万円の場合でシミュレーションしてみましょう。現行制度では【5000万円+(1000万円×3人)】で8000万円の基礎控除があります。よって、遺産の額6000万円が基礎控除額8000万円に満たないため相続税はかかりませんでした。それが、改正後は【3000万円+(600万円×3人)】で4800万円の基礎控除となり、遺産6000万円との差額である1200万円に対し相続税がかかることになります。」
Cさん:「なるほど。相続税の問題は自分には関係ないと思っていましたが、一度自分の財産について税理士さんに相談してみようと思います。」
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